スカウトで金銭授受判明し引責


 プロ野球読売巨人軍が13日、東京都内で記者会見を開き、大学生投手の獲得を巡るスカウト活動で、約200万円をこの投手側に渡していたことを公表した。道義的責任をとって渡辺恒雄オーナー(78)=読売新聞グループ本社会長=が同日付で辞任。土井誠球団社長ら球団幹部4人を解任することも併せて発表した。渡辺氏の後任には、滝鼻卓雄読売新聞東京本社社長が就任する。

 巨人軍の発表によると、この投手側に対し、食事代や交通費などの名目で数回にわたり、現金を渡していた。すでに返金された、という。プロ野球のスカウト活動を巡る不透明な金銭の授受はこれまでもうわさにのぼってきたが、球団側が公表するのは異例だ。

 渡辺氏は読売新聞社長時代の96年12月、正力亨前オーナーの後を受けてオーナーに就任。プロ野球界に対して強い発言力を持ち、今回の近鉄オリックスの合併話に端を発した球界再編問題では、1リーグ制移行を推し進める姿勢をとっていた。

(08/13 17:13)

七年殺し

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