イスラエルで炉を発見

 小麦をすりつぶして水を混ぜ、焼き上げる――というパン作りの最古の証拠を、米スミソニアン協会自然史博物館のドロレス・ピペルノ博士らがイスラエルで発見した。

 放射性炭素を使った年代測定で約2万3000年前の遺跡であることがわかった。

 これまでは、農耕が始まる直前の時期に当たる約1万数千年前のシリア北部の遺跡で、小麦をすりつぶしたと見られる石皿が多く発見されたことなどから、このころにパン作りが始まったと考えられていた。

 研究チームは、イスラエル北東部のガリラヤ湖西岸で小麦をすりつぶした石器や生地を焼いた炉などを発掘。顕微鏡を使い、野生の大麦や小麦のでんぷんの粒が石器に付着していたことを突き止めた。農耕が始まる1万年以上前から、野生の麦を加工して効率よく栄養を得ていたようだ。

 英科学誌ネイチャーの最新号に発表した。(読売新聞)



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