作家の中島らもが死去

ガダラの豚〈1〉
ガダラの豚〈1〉
posted with amazlet at 05.06.12
おすすめ度の平均: 4.88
5 3巻一気に読みました。
5 中島らも天才の証明
5 努力する天才逝く-バナナのキジー


 「ガダラの豚」などの小説で知られる作家の中島らも(なかじま・らも、本名・裕之=ゆうし)が26日午前8時16分、脳挫傷などのため神戸市内の病院で亡くなった。52歳だった。葬儀は27日、親族のみで済ませた。後日、有志による追悼ライブを行う予定。自宅は公表していない。連絡先は大阪市北区天神橋1の8の16の中島らも事務所。

 事務所によると、中島氏は16日未明、神戸市内で酒を飲んだあと、階段で足をすべらせて転落。頭を強く打って神戸市内の病院で手術を受けたが、意識が戻らなかった。

 兵庫県尼崎市出身。進学校として知られる灘中・高を経て大阪芸術大を卒業後、コピーライターとして活躍。カネテツデリカフーズのイメージキャラクター「てっちゃん」を主役にした広告「啓蒙かまぼこ新聞」を手がけた。

 92年、アルコール依存症の体験を描いた小説「今夜、すべてのバーで」で吉川英治文学新人賞、94年に「ガダラの豚」で日本推理作家協会賞長編賞を受賞した。

 86年に劇団「リリパット・アーミー」を旗揚げした。96年にはロックバンドを立ち上げるなど、作家以外にも幅広く活動していた。

 84年から10年間、朝日新聞紙上に連載された「明るい悩み相談室」で、ギャグとウイットに富んだ軽妙な回答が人気だった。

 03年2月に大麻取締法違反などの疑いで逮捕・起訴され、5月に大阪地裁で懲役10カ月執行猶予3年の有罪判決を受けた。逮捕から判決までの体験を「牢屋でやせるダイエット」と題し、出版した。最新の著書は今年6月に出版された自伝エッセー集「異人伝 中島らものやり口」。 (07/27 20:51)


ガダラの豚」は良かった。合掌。