福岡・小郡の寺福童遺跡


 福岡県小郡市教委は22日、同市寺福童の寺福童遺跡で、弥生時代後期(紀元前後〜1世紀)に造られたとみられる祭祀(さいし)用青銅器の銅戈(どうか)9本が出土したと発表した。そろえたように並んで出土し、木箱などの容器に納めて埋められたらしい。大量の銅戈が埋納された状態で出土したのは、全国で初めてという。

 市教委によると、銅戈は9本とも弥生後期に多い中広形で、長さが36〜40センチ、幅が7.5〜8センチ。7本は先端が南向き、2本は北向きだった。南北60センチ、東西18センチ、深さ12〜15センチの遺構から出土した。周辺の状況から、箱か袋に入れて埋められた可能性が高いとみられる。

 銅戈や銅鐸(どうたく)などの青銅器を埋めた遺構は、丘陵斜面などの工事現場で偶然発見されることが多く、出土状態が記録できる遺構は九州では珍しいという。

 出土現場を見た小田富士雄・福岡大名誉教授(考古学)は「複数のムラが一緒に祭りをした際に使ったのではないか。並べ方も特徴があり、今後の研究に貴重な資料だ」と話している。



久々に空バカ発見。にしても濱口強し。

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