探査機が酸素原子の急増観測


 土星の輪で、原子の状態で存在する酸素が急増していることを、探査機カッシーニが初めてとらえた。輪の中の氷塊や岩石が衝突を繰り返している結果とも考えられ、遠い将来には輪が消失する可能性があるという。

 紫外線撮像装置による観測成果で、2日、米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)が発表した。ハッブル宇宙望遠鏡土星の周りで水酸基を観測したことはあるが、酸素が単体で見つかったことはなかったという。

 原子の状態で存在する酸素は、輪の中の氷塊が粉々になった際に放出された可能性が強い。酸素原子は観測中、増加傾向を示した。JPLは「今年1月ごろ、輪の周辺で何らかの衝突があったようだ」としている。

 輪の中で氷塊や岩石が衝突して氷塊が崩壊しているとすると、氷塊の数は徐々に減る。ロイター通信によると、JPLの科学者は「氷塊が補充されない限り、(七つある輪のうち最も外側の)E環の場合なら1億年以内に消えてしまう」と述べた。

 ただ、たまたま外から隕石(いんせき)が飛び込んで来て、氷塊を砕いただけの可能性もあるという。


自分に殺され夢の木坂 PANTAは屋根の上の猫

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