日本では130年ぶり観測へ


 金星が太陽の前を横切る「太陽面通過」という現象が8日午後、日本では130年ぶりに観測できる。地球の内側の軌道を回る金星が、地球と太陽の間にきて、三つが一直線に並んだときに起こる。太陽の表面を黒い点のように見える金星が約6時間かけて通過する。

 午後2時11分に金星が太陽にかかり、最も太陽の中心に近づくのが午後5時14分。通過し終わるのは午後8時19分ごろだが、日没(東京で午後6時55分)後は見えない。

 観測の際は太陽を直接見たり、サングラスや下敷きで透かして見たりすると、目を痛める。望遠鏡に映る太陽を白い紙に投影する方法が安全だ。

 各地の科学館などで観望会やインターネット中継を予定しており、国立天文台のホームページでも紹介している。

 日本で観測できる年は等間隔には訪れず、次が8年後、その次は2117年になる。


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