マンションから飛び降り

 俳優、窪塚洋介(25)が6日、神奈川県横須賀市の自宅マンションで起こした26メートルダイブが波紋を広げている。所属事務所側が説明する「事故」に対し、浦賀署では自殺未遂の可能性もあるとみて捜査しているが、「窪塚の俳優生命はさらに危機的状況になった」という向きは多い。実際、7日に予定されていたテレビ収録はパー。メジャー映画会社による主演作プランや、ビデオ映画界起用話などにも影響は必至。ダイブの代償は大きそうだ。

「よりによって、また誤解されるようなことを起こして…」

 窪塚ダイブの一報を聞いた芸能関係者はあきれたようにつぶやいた。一命はとりとめたものの重傷を負い、病状を心配すると同時に、いぶかる声が多いのも窪塚ゆえ。

 映画「ピンポン」や「GO」の演技で俳優として注目されたのはわずかな期間で、最近は奇異な言動ばかりが取りざたされていた。昨年5月の“のんちゃん”こと元ダンサーの妻との結婚後は拍車がかかり、同年10月に長男が誕生した際には、取材カメラマンへの暴行事件まで起こした。

 昨年11月にダライ・ラマ14世が来日した際の講演会では、「妙に熱心に質問し、自分は世界を変えたいと思っているなどと延々と語り、回りが引いていた」(出席者)。先月の某パーティー会場での「ただニヤニヤ笑っていたが、頬が以前にも増してやせこけていた」(同)といった異様ぶりの目撃情報も続々。

 こうした言動で次第に芸能界から遠ざかりつつあった窪塚。長男の誕生後、“育児休暇”と称して「開店休業」状態だったが、今年3月のイベントで、「大麻=麻薬というイメージを打開したい」など、大麻容認ともとれる発言でさらに業界は「役者として制作チームに加えられる状態ではない」(映画関係者)。

 一方で、根強い援護もあり、復帰第一弾としてTBS系ドキュメンタリー番組の収録が進行。また、大手映画会社による主演映画の企画が水面下で進められたり、新たなスターが待望されるビデオ映画業界からも窪塚コールが起きていた。

「とくにビデオ映画界は、人気に陰りの見えた俳優をうまく使う。それでも窪塚にはまだプライドがあって悩んではいたようですが…」(関係者)

 映画「ピンポン」で高い橋の上から、「アイ・キャン・フライ」と叫びながらダイブするシーンがあるが、果たして窪塚がダイブした先にあるのは…。

 同日、本人の意思で横浜市内の病院に転院。午後11時過ぎには、病院にいた妻(23)と窪塚の両親、実弟で俳優の俊介(22)らは横須賀市内の実家に帰宅した。

 所属事務所「アンフィニー」は7日未明にマスコミ各社にファクスを送り、「ベランダの鯉のぼりの取付器具を取り外そうとしたら過って転落した」と事故を強調しているが、警察では落下の仕方からみて自ら飛び降りた可能性も高いと見て、今後本人に事情を聴く方針。(夕刊フジ


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