徳川家康や「碁聖」の4人


 日本棋院が新設する「囲碁殿堂」の第1回殿堂入り顕彰者が28日、発表された。いずれも江戸時代の人物で、徳川家康、初代本因坊算砂(さんさ)、ともに「碁聖」とたたえられる四世本因坊道策と本因坊跡目秀策の4人。

 家康は大名や豪商らと囲碁対局を楽しみ、のちの本因坊など四つの家元や「御城碁」創設の基盤を築いた。算砂は京都・寂光寺の僧で近世囲碁史の開祖。道策は「天下敵なし」といわれた江戸前期の強豪。幕末の秀策は布石の秀策流や御城碁19連勝で有名。

 東京都千代田区日本棋院会館地下1階に11月15日、オープンする囲碁殿堂資料館に肖像レリーフと功績が掲げられる。 囲碁殿堂は、史上に輝く大棋士と発展普及に貢献した人を顕彰し後世に伝えるのが目的。「野球殿堂」を手本に日本棋院の前理事長・利光松男氏が提唱し、伝統の囲碁文化の拠点と期待される。

 囲碁に造詣(ぞうけい)の深い元参院議長の斎藤十朗、作家の三好徹や中野孝次、元アマ名人の菊池康郎の各氏や、名人戦を主催する朝日新聞社などマスコミ5社の担当部長ら15人の投票で選んだ。

 来年度は江戸時代と明治、再来年度以降は現代まで広げて選考する。

id:ieneko_girl:20040519

id:mgm77:20040528