medicine アロマセラピーのマッサージ


 植物から抽出した芳香性のオイル(精油)で体をほぐすアロマセラピーマッサージがうつ病の治療に効果があることが、京都府医大の今西二郎教授ら微生物学と精神科のグループの研究でわかった。抗うつ薬などを使う治療の補完療法として期待される。

 軽症のうつ病と診断された31〜59歳の患者5人に昨春から秋にかけて、1回30分のアロママッサージを週2回ずつ4週間実施し、変化をみた。

 うつ状態の程度をみる「ハミルトンうつ病評価尺度」(数字が大きいほど重症、10ポイント以下でほぼ解消)の数値を比べると、5人の平均は当初14・8だったが、マッサージ後は正常と変わらない8・8に下がった。認識や思考の障害程度を示す別の数値も改善されていた。

 うつ病患者には大脳の前頭葉の血流や代謝の低下がみられるが、前頭葉機能が回復に向かっている可能性を示すテスト結果も出たという。

 国内のうつ病患者は数百万人ともいわれ、抗うつ薬の副作用に悩む患者も少なくない。今西さんは「エステとしてだけでなく、西洋医学を補う医療としてのアロマセラピーにも目を向けていただきたい」と話している。


id:nattopack:20040527

id:LOVE800:20040527