妖怪の町でカニ感謝祭−鬼太郎らも豊漁を祈願

 カニの水揚げ日本一で、妖怪の町としても人気の鳥取県境港市で9日、「カニ感謝祭」が開かれた。着ぐるみの鬼太郎ら妖怪も加わり、妖怪像が並ぶ水木しげるロードの妖怪神社にズワイガニを奉納。豊漁を祈願し、観光客らにカニを振る舞った。

 感謝祭は、同市出身の漫画家水木しげる氏の妖怪像などで町づくりに取り組む実行委員会が、カニと妖怪の相乗効果を狙って昨年から始めた。

 魚市場の出発式で、実行委の手島敏弘会長は「今シーズンのカニ漁は好調。漁船の乗組員に負けないよう私たちも頑張ろう」とあいさつ。着ぐるみの妖怪たちがベニズワイガニなどを満載したリヤカーを引き、市内約2・5キロをにぎやかにパレードした。

 妖怪神社では、カニを賞品にゲゲゲの鬼太郎とのジャンケン大会も。冬の味覚を手にした観光客らは大喜びしていた。