medicine 唾液が疲れの目安、休養でウイルス減

 
 長めの休暇を取ると唾液に含まれるヘルペスウイルスが減ることを、東京慈恵会医科大の近藤一博教授(微生物学)らが確認した。仕事による疲労がウイルス量に反映している可能性があるといい、見えない疲労度を評価する目安に応用できそうだ。横浜市で21日から始まる日本ウイルス学会で発表する。

 着目したのは、1歳までにすべての人に感染し、体内にいる「ヒトヘルペスウイルス6」。幼児期には熱性けいれんを起こすことがあるが、大人は病気にならない。

 20〜40代の男女の研究者や会社員計20人に、今年の黄金週間に1週間の休暇をとってもらい、仕事や旅行を控え、なるべく室内で静養してもらった。連休の前後に2回ずつ唾液を採取。同じ日に全員を検査できた3回分を比較すると、休暇前には18人と17人からウイルスが検出されたのに、休暇直後では4人しか検出されなかった。

 近藤教授は「休養を取ることで、仕事の疲れで増えていたウイルスが減ったようだ」とみる。 (11/20 18:25)


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