「最大の都」確定 


 日本最初の本格的な都「藤原京」(694〜710年)が置かれた奈良県橿原市の北東部で、都の北端とみられる「北六条大路」跡が出土したと10日、同市教委が発表した。都の境界を意味する京極のうち北京極とみられる。西京極跡と東京極跡がすでに確認され、南端も推定されていることから、藤原京の範囲がほぼ確定した。面積は約25平方キロで、平城京の約24平方キロ、平安京の約23平方キロを上回る最大の都だったことが確実になった。

 北六条大路跡は、宅地造成に伴い、約220平方メートルを発掘して見つかった。北側の溝と南側の溝にはさまれた部分が大路跡で、それぞれの溝の中央部を結んだ道路幅は約17.6メートルあった。藤原京でこれまでに確認された大路跡(幅17メートル前後)と同規模で、都は大路で囲まれることから北端と判断した。溝からは藤原京期の土器も出土した。

 藤原京の範囲は長年、藤原宮を囲む東西2.1キロ、南北3.2キロとされていた。ところが96年に、古代の幹線道路である下ツ道から西1.6キロの地点と、中ツ道から東1.6キロの地点で相次いで大路跡が出土。それぞれ西京極と東京極とわかり、東西が5.3キロと確定した。

 南端の南京極を示す遺構は未確認だが、93年に同市南部の石川町で出土した「十二条大路北側溝」が、碁盤の目の区画に沿って東西方向に延びていることから市教委は南端と判断。今回の調査地(北京極)との南北距離は4.8キロになることがわかった。

 井上和人・奈良文化財研究所考古第1調査室長は「藤原京の北京極は、これまで地形や古墳の有無などで類推されていたが、これで確定したとみていい。天武天皇の描いたプランは壮大だったといえる」と話した。

 発掘速報展は10月5〜11日、橿原市川西町の市千塚資料館(0744-27-9681)で開かれる。

(09/10 20:32)


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