「20世紀中国3大偉人」

 中国新聞社(23日)の記事は、「身長150センチと小柄ながら頭の回転が速く眼光も鋭かった。欧米のジャーナリストに、四川料理にちなんで“唐辛子風味のナポレオン”という綽名を送られた」「毛沢東主席は親愛の情を込めて “チビの訒” と呼んでいだ」などの逸聞を紹介し、「三たび失脚し、三たび復活した、中国の政治舞台では前例のない伝説だ。それほど、彼は意志の強さと柔軟性を持ち合わせていた」とその人間的魅力を賞賛した。

 新華通信社は、「訒小平は、孫中山孫文)、毛沢東と並んで、20世紀の中国歴史をリードした3大偉人の1人である」という三角形構図を描いた。これは、現在中国での訒小平に対する公式評価と言えよう。さらに、経済建設の面において、「実務家」と呼ばれる訒小平の方が「理論家、理想家」の毛沢東よりも優れていたと評価されている。

 その一方、毛沢東の「大躍進政策」「文化大革命」などの誤りがオープンに指摘されるようになったが、89年の天安門事件にかかわる訒氏の責任についての議論はまだタブーである。また、改革開放によって生じた貧富の大きな格差や腐敗などの現在の問題には焦点をあてておらず、賛美一色になっている。

 改革開放もすでに25年を過ぎ、また訒氏の死去から7年を経過したこともあり、庶民の関心は決して高くはない。


昨日、一人の男が死んだ
トントン トントン 釘を刺す 

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