25億個の塩基対 米国立研


 米国立ヒトゲノム研究所は14日、イヌのゲノム(全遺伝情報)を解読し、配列の概要をインターネットで公開した。約25億個の塩基対からなっており、約30億個のヒトや、すでに解読を終えたマウスなどのゲノムと近い数だという。

 同研究所によると、イヌの中で、最も遺伝的変異が少ない種類の一つ、ボクサーを解読の対象に選んで調べた。

 イヌは、品種改良が重ねられた結果、がんや心臓病、視覚・聴覚障害、自己免疫疾患などにかかる傾向が出てきている。解読結果は、そうしたヒトでは研究できない遺伝病の研究や、行動遺伝学、薬学研究への活用が期待されるという。

 解読作業は昨年6月に始められた。同研究所の支援を受けた研究者らがヒトとの比較を調査中で、数カ月後に発表する予定。

(07/16 02:11)


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