今度はスピリットが発見


 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は3月5日、火星探査車スピリットが新たに「水の証拠」を発見したと発表した。火星の反対側に着陸したもう1台のオポチュニティーが、過去に大量の液体の水が存在したことを確認したが、今回の発見は、地下のマグマにも水分が含まれていた可能性を物語っているという。

 「ハンフリー」と名付けた暗い色の岩石(高さ約60センチ)の表面を2ミリ削り、顕微カメラで調べると、白っぽく輝く物質の詰まった亀裂があちこちに走っていた。各種の鉱物結晶と見られる。

 JPLによると、同様の岩石が地球で見つかった場合、液体成分を内部に含んだことのある火成岩と判定されるという。

 このため、水分を含んだ火星のマグマが冷えて固まる過程で内部の亀裂に水がたまり、水に溶けていた鉱物成分が結晶化した可能性が強いとしている。

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