160年前からの常識覆す


 磁石に引き寄せられたパチンコ玉のうちの一つが離れ、空中に静止した。

 超伝導や強磁場を使わず、市販の永久磁石で鉄球を空中に浮かばせる実験に、私立岩手高校の佐々木修一教諭(45)らのグループが成功、昨年12月24日公開実験があった。

 磁石で鉄を持ち上げようとした場合、くっつくか、落ちるかの2通りしかないと約160年前に証明された。実験はこの理論をくつがえし、論文が米物理学会の雑誌に掲載されるという。

 磁石の吸引力と球の重さとのバランスが取れた場所で静止した、と研究グループは推測。共同研究者の村上雅人芝浦工大教授は「常識にとらわれない高校教諭だからこその発見」と絶賛。


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