今年中に(古本屋で)購入できなかった2冊
まずは名著『古代ギリシアの思想』でお馴染み山川偉也先生による"狂ったソクラテス"ディオゲネス考。恐らく国名の表記としては"ギリシャ"のほうが一般的なのだろうが、山川先生に肖って小生もギリシアと書き記すことにしている。10年以上前の『現代思想』特集「甦るギリシャ」での野家啓一との対談も示唆に富む内容だったなあ。
哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- (講談社学術文庫) | |
山川 偉也 講談社 2008-01-10 売り上げランキング : 238909 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
で、この本。一度だけブックオフで見かけたんだけど、「まあ次来たら買おうか」ぐらいにしか思ってなくて、次行ったら見事に売り切れていたという。
お次は「喋れないなら黙っとけコラ」のウィトゲンシュタイン。『論理哲学論考』と『哲学探究』を繋ぐ中期ウィトゲンシュタインの重要作が遂に文庫化。解説は『論理哲学論考を読む』の野矢茂樹氏、そして翻訳はかの大森荘蔵御大! ま、出たの先月だからまだまだ古書として出回ってはいないようで。
青色本 (ちくま学芸文庫) | |
ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 野矢 茂樹 筑摩書房 2010-11-12 売り上げランキング : 2392 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
来年こそはと心に決めて崖から竹馬でダイビングですよ。