またしても「アンティキティラ島の機械」 history

ティキティキティキティキ……


古代ギリシャ人が日食や月食の予測に使っていた真ちゅう製の機械式計算機が、世界最初のオリンピックの開催日を決めるのにも使われていた可能性が高いと、研究者らが7月30日に明らかにした』

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『この「アンティキティラ島の機械」は1901年にギリシャアンティキティラ島沖で難破船から発見された。古代ギリシャ人の技術力を示す一例となっている。
研究者らはNature誌で、紀元前2世紀末に作られたこの機械が、オリンピックの日程を決めるのに、青銅の歯車、目盛盤、文字の刻印を精巧に組み合わせた仕組みを使っていたことを発見したと報告している。
古代オリンピックオリンピアード(オリンピックから次のオリンピックまでの4年間)の始まりで、夏至に最も近い満月の日に開始されていた。つまり、開幕のタイミングを計算するには天文学の知識が必要だった。
研究者らは3次元X線技術を使って、アンティキティラ島の機械の部品の内側に刻まれていた小さな文字を解読し、この機械がオリンピックにおいても役割を果たしていたことを発見した。
「Nemea」という名前が小さな目盛盤の近くで見つかっており、これはオリンピアード中の特に重要な試合の会場を指していると研究者は語る。オリンピアなどの地名も見つかったという。
「この機械が、オリンピックなど古代ギリシャの試合の4年の周期を示していたという発見は驚きだ」とこの研究に携わったAntikythera Mechanism Research Projectの研究者トニー・フリース氏は語る。
古代オリンピックが最初に行われたのは紀元前776年で、キリスト教徒だったローマ皇帝テオドシウスI世によって禁止されるまで続いた』

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