元チェス王者、出国実現か アイスランドが市民権可決

 アイスランド国会は21日、日本の入管当局が身柄を拘束しているチェス元世界王者の米国人ボビー・フィッシャー(62)への市民権付与を認める法案を可決した。日本の法務省は22日、同氏のアイスランドへの出国について前向きに検討を開始。出国実現の公算が大きくなった。アイスランド国会関係者が明らかにしたところによると、正式な市民権付与には大統領の法案署名などの手続きが必要だが、手続き完了はほぼ確実で、数日中に市民権が付与される見通し。

 南野知恵子法相は22日、閣議後の記者会見で「市民権があれば(出国は)法的には可能と聞いており、仮にそのような状況になれば、入管当局が適切に検討すると思う」と述べた。法務省は同国から外交ルートで連絡を受ければ、出国の可否を最終的に判断するとみられる。

 フィッシャー氏は昨年7月、無効な旅券を所持していたとして成田空港で身柄を拘束され、現在は茨城県牛久市の東日本入国管理センターに収容されている。1992年に米政府が経済活動を禁じていた旧ユーゴスラビアで賞金をかけた対局に勝利。米国で起訴され、帰国を拒んでいる。(共同)


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