イタリアでダ・ヴィンチの工房発見か
【ローマ=共同】ルネサンスの大芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが工房として使ったとみられる部屋が、13日までにイタリア・フィレンツェ市の中心部で見つかった。トスカーナ州が発表した。
絵画「聖アンナと聖母子」の制作場所と考えられるほか「モナリザ」が描かれた可能性もある。
部屋はサンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂に接したセルビ・ディ・マリア修道院にあり、長年、部外者は入れなかった。陸軍地理院の研究者3人がこのほど、壁に描かれた鳥や天使など、ダ・ヴィンチの弟子が描いたとみられる絵を発見した。
ダ・ヴィンチはフィレンツェに1500年ごろから数年滞在し、同聖堂の委嘱で「聖アンナと聖母子」を制作したことが分かっている。
画家バザーリによるダ・ヴィンチの伝記など当時の記録とも場所は符合し、ダ・ヴィンチと弟子たちが滞在し、絵を制作したと考えられる。
1503年ごろに着手した「モナリザ」も、ここで描かれた可能性がある。
レオナルド理想博物館館長でダ・ヴィンチ研究の権威、アレッサンドロ・ベッツォージ博士はANSA通信に「500年前に彼がこの修道院内で仕事をしていたことを示す新発見で、大変興味深い」と驚きを語っている。
該当者なしなんてケースもあるのか
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