8惑星、太陽から近い順に整列


 宇宙空間に出て、地球以外の太陽系の8惑星をぐるりと見渡すと、太陽を先頭に、太陽から近い順の「水・金・火・木・土・天・海・冥」と並んで見える珍しい天文現象が、10日から14日にかけて起きることが分かった。地上では地平線が邪魔で全部は見えないが、日本でも日の出前の1時間ほど、東の空から右上に向かって金星、火星、木星土星が並ぶ様子がほぼ全国で見える。次は2536年10月。プラネタリウム解説員の金井三男氏らが計算した。

 太陽の周りを回る惑星の軌道は、冥王星を除いてほぼ同じ平面にある。しかし、公転周期がそれぞれ違うため、冥王星も同じ平面に近づいたうえ、地球から見た八つの惑星の位置がこうした順番に並ぶことは、めったにない。

 8惑星の整列は米国の天文家が専門誌で報告。金井氏や、国立天文台の相馬充主任研究員が高精度の天文ソフトで確かめた。10日より前は「太陽・金・火・木・土・天・海・冥・水」の順、15日以降は「太陽・冥・水・金・火・木・土・天・海」の順になり、徐々に順番が狂ってしまうという。 (12/11 09:10)