medicine 女性に不快な男性の体臭、原因物質を特定 

 女性に不快感を与える男性特有の体臭をつくる物質が見つかった。ライオン(本社・東京都墨田区)のビューティケア研究所の尾本百合子さんらが特定し、同社が17日に発表した。水になじみにくく、汗が出ると空気中に放出されてにおいを増す性質があり、汗対策が女性に嫌われない決め手となりそうだ。

 この物質はアンドロステノンといい、主にわきから分泌される男性ホルモンが皮膚の常在菌によって代謝されてできる。個人差はあるが、男性からは1時間当たり最大300ナノグラム(ナノは10億分の1)程度発生。女性の数十倍という。

 体臭は、汗や皮脂などが分解されたり酸化されたりしてできた低級脂肪酸やアミン類などによることが知られている。だが、男性が女性の体臭をさほど嫌がらないのに比べ、ほとんどの女性が男性の体臭を嫌がることに尾本さんらは注目。女性よりも男性で多く発生する物質群の中から、アンドロステノンに対して女性が不快に感じることを、脳波測定などから突き止めた。一方、男性はこの物質をかぐと、リラックスしたり、リフレッシュしたりするという。

 また、アンドロステノンがほかの体臭成分を強める効果もみられた。

 同社は、アンドロステノンを作り出すのに必要な皮膚の常在菌を働きにくくする防臭製品を来春にも販売する計画。尾本さんは「わきの下を清潔に保つことが重要です」という。

(11/18 01:25)


日本語自然文検索実験に酔う

http://labs.goo.ne.jp/