京都の寺から最古の版木 

 
 松尾芭蕉ら江戸時代の文人が影響を受けたとされる中世の説話集「撰集抄」を、京都の本屋「風月堂」が慶安3年(1650年)に初めて出版した際の版木計63枚が、京都市下京区仏光寺で見つかり同寺が3日、発表した。
 撰集抄は平安時代の僧西行にまつわる内容が多く、古くは西行の編纂と伝え、広く読まれた。調査した永井一彰奈良大教授(近世国文学)は「後の版は、西行編纂説を否定するようになる。西行への心酔ぶりを考えても、芭蕉が読んだのは風月堂版だった可能性が高く、貴重な発見だ」と話している。
 縦23センチ前後、横85センチ前後の山桜材で表裏に9巻、計496ページ分を彫っていた。
 風月堂が明治に廃業するまで約250年間、繰り返し印刷したため下地に墨が詰まり、字の厚さは1ミリ程度になっていた。当初は8巻で作り始めて9巻に変更したらしく、版木の一部を削り取っていた。
共同通信) - 9月3日19時42分更新


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