米西海岸沖海底で


 死んだ鯨の骨を食べる細長い環形動物が、米カリフォルニア州モントレー湾の深さ約2900メートルの海底で見つかった。「種」より大きい分類の新しい「属」とみられる。米国とオーストラリアの研究チームが発見し、米科学誌サイエンスの最新号に発表した。

 環形動物はミミズやゴカイの仲間。見つかったもののうち、肉眼で見えたのはみなメスで、大きなものは大人の人さし指ぐらいあった。赤いチューブが、緑色の「根」のような組織の上に伸びている。一方、オスは約0.2ミリしかなくメスの体内にいた。口や腸がなく、精子が詰まっている。大きなメスには111匹のオスがいた。

 チームは、この環形動物を「骨をむさぼり食う」という意味の「オセダックス」と名付けた。DNAの分析で、約4200万年前に分岐した2種類がいると分かったことから、「種」より上の新しい「属」と判断した。 (07/31 10:30)

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