language 追加案から削除

 法制審議会(法相の諮問機関)人名用漢字部会は23日、先に公表した578字の人名用漢字追加案のうち、国民から100件以上の反対意見が寄せられた9字の削除を決めた。削除の要望があった489字のうち、残りの480字については、さらに検討を続け、削除するかどうか判断するとしている。要望が多く出された「掬」を新たに追加案に加えることも決めた。

 追加案から削除する漢字は、「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」「淫」「怨」「痔」「妾」の9字。6月11日から7月9日まで、国民から募集した意見で、いずれも100件以上の反対があった。部会の議論では、「国民の常識を尊重すべきだ」(鎌田薫部会長=早大教授)として、9字の削除に異論が出なかった。

 しかし、「蔑」「膿」「娼」など他の漢字については、どこまで削除するかを巡って調整がつかず、削除を求める意見があった残りの480字すべてをさらに検討する対象にした。

 今後、委員が〈1〉平易性が疑わしい〈2〉人名としてふさわしくない――などを理由に削除すべき字を法制審事務局に郵送し、同部会は8月25日に削除する漢字を最終決定する方針だ。法務省は、9月に法制審から答申を受け、10月には新しい漢字を使用可能にしたいとしている。

 ただ、法務省は7月中旬、追加案に含まれている「毘」「瀧」「駕」の3字について、家裁などが使用を認めたことを理由に、法制審の判断を待たずに「人名用漢字」に追加している。(読売新聞)


大槻、滝本竜彦、うわー乙一

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